【廻る世界で奇跡の歌を】〜間章〜 「なん…ですって…!」 少女の驚いた声が簡素な宿の部屋の中に響く。 「だから言っただろう、預言が動き出した。」 苛立たしげに青年が答える。 「じゃあ、ルカ…いえ、『ルーク』は…!」 「あぁ、連れて行かれた。クソッ、俺が側にいれば‥‥!」 とても悔しそうに言う青年に、少女はかける言葉が見つからない。 「すぐに追いかける。」 それだけ言い残し、青年は踵を返して行った。 「ま、まって!私も行くわ!」 少女は慌てて青年の後を追う。 「ルーク・・・無事でいて・・・・・・・!」 * * * * * * * * * * * * * 短っ! あの人達の話。 『彼女』は誰かわかるかな? うん・・・バレバレだろうよ・・・。
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