拍手御礼小話をここに放置。
主に舞台裏パロだったり。
◆◆◆拍手御礼その1◆◆◆
『二人の日常』―舞台裏パロ―
「・・・・・・・・そんなに言うのなら構ってやる。」
そう耳元で呟いて、ゆっくりと愛しい緋をベッドに沈めた。
『カァーーット!!!』
「アッシュ君、ルーク君、お疲れ様。いいのが撮れたよ〜・・・・って・・・・」
「わーーー!アッシュ!!何服脱がしてんのーーー!!?」
「何・・・だと?そのままヤるに決まってるからだろうが。」
「わー!撮影はもう終わったんだってば!!」
しかしアッシュの手は止まらない。
「ちょ、アッ・・・んん・・・!//////」(口封じされた)
アッシュはチラリと鋭い眼光で辺りを一瞥する
それを見た監督は心得たように即座に指令を出した。
「総員退避ーーーーーー!!!!!!(汗)」
「「「はいぃぃぃ!!(スタッフ一同/汗)」」」
こうして数時間、二人が出てくるまでスタジオは無人となった。
(完)
◆◆◆拍手御礼その2◆◆◆
ゲーム本編舞台裏パロ――バチカル廃工場にて――
廃工場を出ると、雨が降っていた。
その先にはイオンをつれたアッシュ達がいた。
仲間の制止を聞かずにルークはアッシュの元へと走りよる。
「イオンを返せえぇーーっ!!!」
ガキィン――!!!!
激しい金属音が辺りに響く。
「っ・・・・・・・・・!」
間近で見た六神将の一人――――鮮血のアッシュを見たルークは目を見開いた。
「・・・・・」
「・・・・・」
無言。
見かねたアッシュが小声で呼びかける。
「・・・・・・・・・オイ、セリフを早く言え。」
だが、ルークはまだ心あらずのような表情で。
「あ・・・・・」
『カットカットーーーー!!!もう一回取り直しだよぉー;』
「ぇ、あ、すみませんっ・・・・;」
「どうしたんだいルーク君、ぼーっとしちゃって。」
「えと・・・その・・・//////」
もじもじとするルークにアッシュも含めスタッフ一同首を傾げる。
「?」
「ぁ・・・アッシュが・・・・髪、下ろしてて・・・・なんか、かっこよく・・・て・・・//////」
「あー・・・・;(監督遠い目)」
「そ、それに、水にも滴ってるしっ・・・//////」
真っ赤な顔でルークが訴える。
確かに今のシーンで、アッシュは普段後ろに撫で付けている髪をおろしている。
雨が振っている設定なのでもちろん髪も濡れている。
まさに水も滴るなんとやら。
「ルーク・・・・」
「ぅ・・・ごめん・・・・・;」
しゅん、としょげるルークをアッシュは抱き寄せた。
そして耳元でそっと呟く。
「可愛いこと言うじゃねぇか。・・・・褒美に、今夜喜ばしてやるよ・・・」
「えっ!なっ・・・・・・//////」
「そろそろ撮り直していいかなー?(泣)」
そんなスタッフ一同の思いも空しく、
結局、ルークがやっと自分を持ち直して、
撮り直しが出来たのは1時間後だった・・・・・・
(完)
◆◆◆拍手御礼その3◆◆◆
『ベビー作成法』―舞台裏パロ―
「アッシュみたいに・・・アッシュみたいに・・・」
なにやらブツブツと喋っているルークに3人の男子ははやし立てた。
「声ちっちゃくて聞こえねーぞー??」
しかし、その一言でルークの内で何かが弾けた。
―――――すぅ・・・・・
『はい、カーットォ!!』
監督の声がスタジオに響く。
「ルーク君、良かったよ!んじゃ次、アッシュ君、よろしくね。」
「アッシュ、頑張れ。」
「あぁ」
するとルークと交代で、短髪のヅラを被ったアッシュが舞台にあがった。
そう、実はこのルークがアッシュに『なりきる』シーン。
ルークがなりきっていたのではなく、アッシュ本人が演じていたのだ。
最初は全てルークが演じる筈だったが、やはり頭が少々弱いルークは、
長く、しかも難しい言葉の沢山あるセリフを覚えきれなかったのだ。
だからやむを得ず、そのシーンだけアッシュが交代で演じていたのだ。
まさに二人一役。
「どうだ、これで満足か。」
そうアッシュを演じるルーク(本当はアッシュ)が生徒役に言ったとき、
男子3人組はアッシュの眼光が殺気を放つほど凄まじいのに、身を縮めた。
お前等、俺のルークに馴れ馴れしく触れやがったな!
台本通りだからってベタベタ触ってんじゃねぇよ!
このゴミ虫どもめ!!!
・・・・・・・後で覚えてろ・・・・
そう、目が語っている。
「「「は、ははははいぃっ!!!」」」
生徒役の3人組は演技ではなく、マジで涙ぐんだ。
これも、とても上手い演技だと思われたのだが、
実は本当に怯えていたのだ。
そんなこんなで(?)今日も撮影所は絶好調☆
(完)
◆◆◆拍手御礼その4◆◆◆
ゲーム本編舞台裏パロ――レムの塔――
レプリカ達の中心で、悲痛な叫びが響いた。
「みんな、俺に命をください!俺も…俺も消えるから…!」
剣を天に掲げた。
第七音素が中心に集まっていくのがわかる。
短い赤毛が其れ等の風圧によりなびいた。
集まりつつある第七音素と同じように、
渦巻く心の声。
(いやだ、死にたくない、死にたくない死にたくない・・・・!!)
(死にたく・・・・・ってぅおわぁ!!)
音響監督「ストップ!ストップ!!(汗)」
音響監督の声がスピーカーより聞こえる。
此処は音響関連を収録する場所。
つまり声優たちがキャラに声という命を吹き込む場所でもある。
そう、アビスキャラ達の心の声などはここで収録されていたのだ。
部屋の中にてルークが『レプリカ編』と書かれた台本を手にマイクの前に立っている。
・・・・そのルークの後ろには、ガイがしがみついていた。
「ルゥゥゥゥーーーークゥゥゥーーーーー!!!(涙)」
「なんだよガイ!勝手に入ってくんなよなー;また撮り直しじゃねぇか!」
「お前を死なせたりはしないぞーーー!!」
「だーもう!いちいち芝居に反応しなくていいっつーの!!」
一方部屋の外でガラス越しに見守っていたパーティキャラ達は・・・・
「けれど、あのような悲痛な声を聞いてしまっては・・・」
「ガイでなくても駆けつけたくるわ・・・」
「ルークってば意外と演技上手いもんねー」
「はっはっは、若いっていいですねぇv」
上から順にナタリア、ティア、アニス、ジェイドとそれぞれの感想を言っていた。
すると、音響スタジオのドアがバンッ!と開かれた。
「おや、お兄ちゃんが来ましたよ。」
その人物は鮮やかな赤毛をなびかせながら、
ルークとガイがいる部屋へとツカツカと入っていく。
「だーもー!うぜーーー;(でも手荒に振りほどけない)」
「ルゥーーークゥーーーーがはっ!!」
「いい加減しやがれこの屑がっ!」
ガイが頭を強打され昏倒する。
「アッシュ!」
解放されたのと、大好きな兄が来てくれた事により顔を輝かせるルーク。
「ったく、遅すぎんだよ。はやく収録を終わらせちまえ。」
どうやら中々終わらない収録に痺れを切らして来たようだ。
ガイが何度もルークの邪魔をして遅れたせいなのだが。
その原因であるガイはたった今、アッシュの手によって排除された(酷)
「うん!今日は新しく出来た喫茶店によって帰る約束だもんな!」
「あぁ、だから早く終わらせるんだな。」
とルークの頭をくしゃりと撫でる
「うん、わかった♪」
周りからみればまるで犬と飼い主。
なんとも和やかな光景にパーティキャラは頬を緩ませた。
・・・・未だ昏倒しているガイとすすり泣く音響監督を除いて。
音響監督「(舞台)監督の苦労がわかった気がする・・・・(泣)」
(完)
◆◆◆拍手御礼その5◆◆◆
これは舞台裏パロ――レムの塔編――の続編となっております。
けれど、このままでも読めると思います。
レムの塔イベントでの心の声の収録がようやく終わったルークは、
アッシュと一緒にとある喫茶店に来ていた。
最近新しくオープンされたこの喫茶店は店の雰囲気も落ち着いていて、
アッシュとルークはすぐにこの店が気に入った。
「へぇーなんかいい感じの店だな♪」
「あぁ、こういう店もたまにはいいな。」
「ご注文はお決まりでしょうか?」
「アメリカンコーヒーとチーズケーキを一つ。」
「あ、俺はロイヤルミルクティーと・・・えっと・・・」
口ごもるルークの考えを察して、アッシュが言った。
「ここなら他の席からは死角になるから、構わずパフェでもなんでも頼めばいいだろう。」
確かに、ルーク達が座っている付近の席は仕切りもあり、
店の奥のほうだったため、人目にはあまりつかない場所だった。
しかも今は、夕暮れ時だから客の数も少なかった。
心配のなくなったルークは満面の笑みでウエイトレスの女性に注文をした。
「じゃあ、フルーツパフェ一つ♪」
その光景を側で微笑ましげに見守り、注文を待っていたウエイトレスの女性はニコリと笑み、頷いた。
「かしこまりました、すぐお持ちしますね。」
注文の品が来るまでの間、ルークとアッシュは撮影での出来事を話し合っていた。
共演しない時は、大抵傍で撮影を見守っているのだが、
たまに別々のスタジオで同時撮影。と言う事もあるので、こうして話をすることもあった。
「レプリカ編、まだまだあるなぁ〜;」
鞄から台本を取り出し、パラパラと眺めていたルークは、うんざりしたように台本を閉じた
「あぁ、この話の重要な部分でもあるからな。」
「うん・・・・でも・・・」
「でも?」
「アッシュと一緒に共演できるシーンが増えたから嬉しいな♪」
「 ! ・・・・フ、そうだな・・・・・。」
周りから見れば仲の良い兄弟。
会話を聞けばバカップル。
この二人はスタジオの外でもパフェより甘々なのでした。
(完)
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