1日目
宣戦布告
情報交換するためにルーク一行と接触を図ったアッシュ。
だが彼はそのことを大いに後悔したのだった。
「アッシュ!俺お前が好きだ!!」
至極真面目な顔をして言うルークにアッシュは一瞬何のことか理解できなかった。
「好きだアッシュ!」
いまいち反応のないアッシュにルークはもう一度言う。
やっと理解したアッシュはいつにも増して眉間にシワをよせた。
「頭沸いたのか屑。」
「ちげーよ!」
「じゃあ元から頭も劣化してたってわけか。」
「そうじゃないって!」
後ろでニヤニヤしているルークの仲間をみて余計にイライラしだす。
「あのさ、俺、お前の事考えるとすごく胸がドキドキして、暖かくなって、たまに苦しくなるんだ。」
アッシュの険しい顔にお構いなしに喋りだすルーク。
その頬はいささか赤い。
「それで、皆に相談してみたんだ。そしたらそれは恋だって教えてくれた。」
そんなもの相談するな!とアッシュは叫びたくなる
「だからさ、俺アッシュが好きなんだ。それで、アッシュも俺を好きになってくれると嬉しい。」
「ハッ俺がテメェを好きになる?天地がひっくり返ってもありえねぇな。」
「だからアッシュ!」
話しを聞かないルークにアッシュの苛立ちは最高潮になる。
「俺、絶対お前を振り向かせて見せるからな!覚悟しろよ!!」
その宣戦布告にも似た求愛宣言にアッシュは今日一番の怒号を響かせた。