3日目
手作りクッキー


「アッシュー!やっと見つけた!」

今日はずっと宿にいて、夕方頃に情報を集めに外へ出ると、早速ルークと出くわしてしまった。

「なー今日はずっと何処にいたんだよ。俺すっげー探したんだぜ?」

「そんなの俺が知るか。」

「ちぇっ、相変わらずそっけねぇなー。あ、それよりホラこれやるよ!」

拗ねるのも一瞬ですぐに笑顔で包みを差し出してくるルークにいっそ呆れを覚えるアッシュ。
手のひらの上には小さな包みがあり、チェックの赤いリボンが可愛らしい。

「なんだコレは。」

「クッキーだよ。疲れてると甘いもんが欲しくなるだろ?だからこれをアッシュに!」

有無を言わさず持たされた包みはまだほんのり温かく、中から甘く香ばしい香りがする。

「これはまさか・・・」

「おう!俺の手作りだ!」

「テメェ俺を毒殺する気か。」

「ど、毒殺って、ひでぇよアッシュ!ちゃんと食えるって!アニスに教わったし、味見だってちゃんとしたからな!」

そう言って意気込むルークからも確かに甘い香りがする。
とりあえずアニスがついていたと言う事で食べれるものであると認識する。

「俺のアッシュが大好きな気持ちをいっぱい込めて作ったからな!」

そう言われた時、やっぱり捨てようかとアッシュは思った。





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