厄介なものを背負いこんでしまったと、後悔したことが何度もある。





俺にはあいつがどうなろうと関係ない。


昔の俺ならばそうやって、いとも容易く突き放す事ができたはずだ。

けれど、あいつに毒されてしまったせいで、それができなくなってしまった。







いつからこんな腑抜けになってしまったんだろう。








再会した時か?




否、違う。




もっと前からだ。





多分…四年前…嵐の夜に向かって叫んでいるあいつを見た時からだ。










俺はあの時、奇跡を知った。










真っすぐな眼。


恥ずかしくなるような真っすぐな言葉。


いつも苛立たされる会話。




今ではそれを失うのが恐い。



まったく、すっかり毒されたもんだな。





紫苑。


俺はあんたが好きじゃない。


だけど、嫌いでもない。









深く、暗い闇へと足を踏み入れる。





紫苑の腰に手を回した。






離すな

離さない






低く、しかしはっきりと呟いた。












「落ちるぞ」






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あとがき(ってか言い訳)

独白-ネズミVer-です!


うん。別人バンザイ☆


こういうシリアス系は難しいわぁ・・・;


うふふ、石投げないでv



他にも紫苑VerイヌカシVerがあります

















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