【ローレライの使者〜プロローグ〜】
異空間に入りました。
ん?いやトイレとかの間違いじゃないよ??
ほんとほんと。
自分でもよくわかんないけどとにかく、部屋でぼんやりしてたら、
なんか周りの景色が変わってたのよ!
「ほんと、ここ何処・・・?」
キラキラとオーロラのように輝く空間にぽつんといる私。
突然のことに混乱していると、目の前に突然炎が燃え上がった。
その炎は金色に輝き、やがて人のような形になった。
『我が名はローレライ。突然にすまない』
「あ、いえいえ。」
真剣に謝られるとつい許しちゃう。
・・・てか
「ローレライ!!!?」
ローレライってあの、アビスの!!!??
ちょ、何これ夢!!!?
『いかにも、我はそなたに願いがあってここへと召還した。』
「え?願い??」
頬を抓るという古典的な方法を試しているとローレライが近くに来て、
人間で言う俯いたかんじで話しかけてきた。
ちなみに頬は痛かった。
『我の同位体・・・アッシュとルークを救ってほしい。』
「わかりました!」
即☆答
ローレライも少し吃驚してるみたいだ。
だって・・・・・私、
アシュルク大好きwな腐女子だもん!!!!
よっしゃ!大体わかったぞ!これトリップだな!
私が夢主で、アッシュとルークを救うのが使命ね!!!
ひゃっほう!生アシュルクが見れる!!
『願いを聞き届けてくれるか』
「もちろん!・・・って言っても、私に出来る事ならね。出来る限りは尽くすよ!
でも、体力的にも知能的にも、私ってちょっとお勧めしないんじゃないかな?」
小中高と部活はオール文化部or帰宅部。
テストも常にのらりくらりで欠点を免れてきた。
働き出して、少しは体力がついたけど、まだまだ一般人並み。
一般的なマナーがないわけじゃないけど、アビスみたいなゲーム世界、
ましてや体力や知力が桁違いなこの世界でやっていけるか。
『その心配は無用だ。我の力でそなたの能力をこの世界にあわせよう。
それに時間がない・・・時はもう動きだしてしまった。
我は動けぬ身・・・・そなたにこの願いを託す・・・』
おぉ便利!さっすがローレライ(?)
「それならありがたいねぇ。うん!頑張るよ!
頑張ってアシュル・・・アッシュとルークを救ってみせるよ!!
あ、あとさ、私はさ、男として加入してもいいかな?」
『それは構わぬが・・・?』
「ありがとう。いやさ、やっぱ男のほうがアッシュやルークは親しみやすいだろうし。
私は彼らと友達になりたいんだ。女の子でもいいけど変に意識して突っぱねられてもこまるしね〜。」
あ、いや別に自分が惚れられるってのはありえないよ?
ただ、彼らの性格上、女として最初から仲良くするのは多分難しい。
同性ならまだ抵抗は少ないかもだしね。
『では、呪いを施しておこう。』
「まじない?」
『そなたの心次第で女も男も使い分けられる。』
「おぉ、そいつは便利!ありがとう。」
『いや・・・我は、我はただ・・・・』
「ローレライ?」
『我の可愛い可愛い同位体を救ってさえくれれば・・・!!!』
おぉっとぉ!!ローレライがぶっちゃけたぞ!!??
「そーだよねー、あんなに一生懸命なのに、」
「そうなのだ!あああ可愛い可愛い我の同位体達・・・!きっと今頃寂しい思いをして・・・!」
「お、落ち着いてよローレライ!私、頑張って二人を助けるからさ!」
「ああ、我は今は動けぬ身、頼むぞ・・・」
ローレライが光り、まぶしさに目を瞑る。
再び目を開けば、先ほどの空間ではなく、ファブレ邸の庭に立っていた。
服装もいつの間にか変わっており、自室にいたときのラフな格好ではなく、
ファンタジーに出てくる旅人風な服に変わっていた。
「よっし!」
と、意気込みをかけ早速ルークの部屋へと行った。
時間は夜。月の位置からして多分真夜中だけど気にしなーい!
善は急げってね!!
(別にルークの寝顔が見たいからってわけじゃないよ!断じて!!)
* * * * * *
とりあえず事の発端。
名前変換無し(笑)
ちなみにの話は短編的に進めようと思います。
時矢の好きなシーンをひたすら書き殴るのが、
このシリーズ(になるかどうか・・・)の目的です。