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ローレライの使者〜ファースト・コンタクトside:Luke〜
ローレライに導かれてやってきたアビスの世界。
私の使命はアシュル・・・・・・アッシュとルークを助けること。
どうやって助けていいかなんてわからない。でも、二人を助けたい!
そしてあわよくば二人をにゃんにゃんさせて
近くでそれをムハムハしながら微笑ましく見て・・・・!!!っと、ヤベ、つい本音が。
とにかく!まず私がやるべき事は二人とマブダチになること!
どこぞの3Gにゃ負けんぞ!!!!
夜闇に紛れて進む広い中庭。
中庭の奥にある鳥かごのような部屋。
ちょっと暑いのか、窓が少し開いてたので、そこから音もなくするりと身を滑り込ませる。
気配を消すなんて簡単。・・・・フッ、存在感無くすことだってできるよ・・・。
部屋の中央に置かれているベッドを覗き込むと、一人の天使が安らかな寝顔で眠っていた。
ちょ・・・!マジ天使!!!可愛い!!カメラないかなカメラ!!!
そう一人で悶えてると、さすがに異様な気配を感じ取ったのか、
寝ている天使・・・もとい、ルークがもぞりと身じろぎする。
「ん・・・・?・・・・!?、誰だ!??」
バッと起き上がりすぐ傍に置いてあった剣に手を伸ばそうとするのを慌ててとめる。
「しーーー、静かに、大丈夫、僕はただの侵入者だよこんばんははじめまして。」
「あ、はじめまして、ただの侵入者・・・ってやっぱり侵入者じゃねぇかよ!!」
「ナイス☆ノリツッコミ、でも、しーーー!侵入者だけど僕は君の味方なんだよ。」
「・・・は?味方?」
「とにかく、ちょっと落ち着こうね。ほら息すってーはいてー、深呼吸はなかなか良いもんだよー」
私のちょっと(?)変な行動にあきれたのか、
ルークは剣の柄にやっていた手を離し、警戒を少しゆるめた。
「落ち着いた?」
「落ち着いたっていうか・・・お前本当に誰だよ。」
「僕?僕はね、ローレライの使いさ。」
「!?ローレライ・・・!?」
そう言って目を見開くルーク。ああ驚いてる顔もかわ(略)
・・・・・ん?この時のルークってローレライの事知ってたっけ??
あれ?もしかして・・・・・・
「え?もしかして君って・・・2週目ルーク?」
「2週目って・・・?お前、俺の事知ってるのか?ローレライの事も・・・」
ぅわあおおぅ!まさかの2週目!?逆行ってやつですかこりゃ!!!
「うはっじゃあ、君は逆行してきたルークなんだね・・・!」
「あ、ああ・・・・」
私のテンションに若干引きつつも確かに頷くルーク。
「なら話は早い。僕はねルーク、君とアッシュを助けるために来たんだ。」
「たす・・・ける?俺と、・・・アッシュを?」
「そう!」
まだ混乱してるのか、私の言葉をゆっくり考えてるルーク。
意味がわかったのか、こちらを見て少し泣きそうな顔をしてきた。
「じゃあ、アッシュを死なせないように・・・できるのか?」
「それはわからない、でも、やってみたらできるかもしれないよ?」
そういってにっこりと笑い手を差し出す。握手だ。
ルークは少し躊躇し、おそるおそる手を差し出した。
がっちりと握手をして少し強めに手を振る。
「頑張ろうよルーク!!僕も一緒に頑張るよ!」
「一緒に・・・戦ってくれるのか・・・?」
「もっちろん!僕は君達が大好きなんだ!」
「・・・ありがとう」
そう言って泣きそうな顔で微笑むものだからうっかり萌え崩れそうになったのはここだけの話。
「ところでさ、お前なんて名前なんだ?」
小首を傾げて聞いてくるルークがもうそれはプリティでキュートで・・・っとイケネ飛んでた。
「ん?名前?そういやまだだったね、僕は―――・・・・」
っとまてよ!私のって名前そのまま言ったら女だってばれるよね。
うーん、どうしよう・・・あ、そうだ
「誰デショウ?」
「は?」
ああルーク!拍子抜けた顔しちゃって、そんな隙みせたら襲っt(自重)
「やー、僕名前だけ記憶喪失なのよね☆」
「ねって・・・」
我ながら苦しい言い訳。
でもルークは納得してるみたい。愛しいよこの純粋さ・・・!
「だからさ、僕の名前、ルークが考えてよ。」
「お、俺がぁ?」
「うんwかっこいいのつけてね〜♪」
あーだとかうーだとか唸りながら考えるルーク。
やがて思いついたのか、ぱちりと瞬きしてこちらを見た。
「・・・・。」
「?それが僕の新しい名前だねっ。ありがとうルーク。」
ありがとうと言われて照れたのか、頬を掻きながら別に・・・と返すルーク。
そして、ふぁ、と一つ欠伸をした。ああ、そういや真夜中だったっけ?
「っと、まだ真夜中だったね、寝てる時にお邪魔してごめんよルーク。」
「え、いや・・・・」
「今日はとりあえずお暇するよ。また今度詳しく話しをしよう。」
「えっ、もう行くのか?」
そんな寂しそうな顔しないでルーク!でも君が望むならずっといて添い寝してもいいんだけどね!
でも今日は我慢我慢!
「うん、僕もまだこっちに来たばっかりで、色々と準備があるからね。」
「そっか、じゃあ、気をつけて。」
「うん、ルークもね。おやすみルーク、よい夢を。」
「おやすみ」
カツンと窓枠に足をかけると振り返ってビシッと親指を立てる。
「次くる時は良いお土産を持ってくるよ!」
窓から着地してグッと足に力を込めて跳躍する。(ローレライの力のおかげだ)
高く高く飛び、屋根から屋根へと飛んで小さな影は夜のバチカルへと消えていった。
* * * * * * * * *
ハイテンションそして異常テンションな主人公です
以降の名前は殆ど男装名となります。 名前の由来はまた後ほど。
無理やり感がたっぷりな小説。それがこの小説。
とりあえず、ルークとの出会い編はこれで終了。
おっしゃ次はアッシュだ!!
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