ローレライの使者〜子供な大人〜




「なあ、ここの音素記号なんだけど・・・・」

「んー?どれどれ・・・・」


ティアに貰ったらしい音素学の本を持ってに見せるルーク。


「ここんとこがよく解らなくてさ。」

「ふんふん・・・なるほど」

「わかるか?」

「僕にもわからない!」

「わからねぇのかよ!」


こういうやりとりを見てると兄弟みたいで微笑ましい。


「うん、だからさ一緒に聞きにいこう?」

「聞きにって・・・でも・・・」

「わからない事があるのは別に悪い事じゃないよ。理解したらルークはまた一つ賢くなって世界が広がるよ。」


もっとも、性格的にはのほうが年上みたいだ。


「ね、ガイ。」

「はは、まあな。」


急にこっちに話しかけてきたので驚いた。
俺が見てるの気がついてたんだな。


「なあ、ガイ、ここ・・・・わかるか?」

「どれどれ・・・・ああ、ここはこうやって・・・」

「ふんふん。」

「こうする。そしたら元の音素がこう結びつくんだ。」

「「へえー」」

「やったねルーク、僕達また一つ賢くなったよ!」

「あぁ!」


そう言って笑いあう二人を見て思わず笑みがこぼれる。


「?なんだよガイ。ニヤニヤして」


ニヤニヤってルーク・・・・


「いや、そうしてるとまるで兄弟みたいだなって思ってさ。」

「へへっ、そうかな?まあ、僕としてはルークみたいな可愛い弟は大歓迎さ!勿論アッシュもね!」

「まあ・・・みたいな兄も良いかも・・・・」


何気にアッシュの名前が出てきたが気になるが、もっと気になる言葉があった。


「ルークが弟でが兄か?まあ、性格的にはそうだが、なんだか逆転してるなー。」


そう言って苦笑すると、二人はきょとんとした顔になった。
俺、なにかおかしいこと言ったか・・・?


「なんだよガイ。のほうが年上だから兄に決まってんだろ?」


ん?


「あははー、自分で言うのもなんだけど僕は子供っぽいからねー。」


んん?



「ちょっとまて・・・・のほうが、ルークより、年上?」

「?うん。」


「何ぃぃいいいいい!!??」




「何々どーしたのー?」

「そんな大きな声を出して。」

「どうしましたのガイ?」

「やれやれにぎやかですねぇ」


俺の叫びを聞きつけて、アニス、ティア、ナタリア、ジェイドがやってきた。



「な、なあ、アニス達は・・・が何歳くらいに見える?」

「えー急にどうしたの?」

「い、いいから。」


「そうね・・・・14、5歳くらいかしら?」


そう言ったティアにはパチリと瞬きする。


「わぁお、僕ってそんな歳に見えるんだねぇ。」

「まあ、では、本当はもっと若いんですの?」


ナタリアの言葉に苦笑しつつ首を振る。


「いやいや、それより歳は上のほうだよ〜。歳若く見られるのは知ってたけど、まさかこれほどとはねぇ・・・」

「ええ〜じゃあ、ティアより年上って事?」

「まあね。」

「なんだよみんな知らなかったのか?」


そう言うがなルーク。
実際の外見は小柄なせいもあって15歳くらいにしか見えないんだぞ


「ふむ。ではおいくつで?」


特に驚いたふうもなくジェイドが尋ねる。
ジェイドの年齢詐欺も中々のもんだが・・・・


「ふふっ。何歳でしょう!」


そうやって悪戯っ子のような笑みを浮かべたが逆に俺達に尋ねてきた。



「え〜〜じゃあ、17歳!」

「ブッブー」

「では、18歳かしら?」

「残念ー。当たらないもんだねぇルーク。」

「まあ、最初は俺もわかんなかったけどさ・・・・」


最初はってもんじゃないぞルーク。


「まさかとは思うけど・・・・20歳?」

「んー違うねぇー」

「ははっティア、いくらなんでも成人してはないだろう。」

そう言って笑う俺にごく普通にはこう言った。

「いや?成人はしてるけど?」


「「「「ええ!!?」」」」


異口同音で驚く俺達にさらにルークが衝撃の事実を言う。


「それに、ガイより年上だよな。」

「ねー。」


驚き固まる俺達をよそに、仲良さ気に微笑みあう二人。
和むところだが、今はショックが大きすぎてそれどころではない。


「じゃ、じゃあ・・・22歳?」

「ピンポーン☆ぴっちぴち(?)の22歳でっす!」

腰に手を当ててVサインを突き出す、
とても俺より年上には見えないような仕草をやってのけるに、
ルークとジェイドを覗く俺達はただ唖然とするのであった・・・・。









「はわ〜・・・って、大佐と同族だ・・・・。」

「おやアニス、それはどういう意味ですか〜?」

どうもこうもそういう意味だ・・・!



* * * * * * * * * * * * * * * *


いくらなんでも15歳は若すぎたかしら・・・?
でも年齢を感じさせない顔の人っていますよねー
余談ですが、私は人によって若く見られたり歳に見られたりします。
声は老けてるけどね!(笑…えねぇ!)



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